埼玉県環境科学国際センター機関リポジトリ(個別情報)
■ ID 270
■ 種類 学会発表
■ タイトル 幼生期のトウキョウダルマガエル生殖腺に対するノニルフェノールの影響
Effects of 4-Nonylphenol on the Gonads of Tokyo Daruma Pond Frog at the Larval Stage
■ 著者 茂木守  Mamoru Motegi  埼玉県環境科学国際センター
細野繁雄  Shigeo Hosono  埼玉県環境科学国際センター
野尻喜好  Kiyoshi Nojiri  埼玉県環境科学国際センター
河村清史  Kiyoshi Kawamura  埼玉県環境科学国際センター
   
   
   
   
   
   
   
■ 出版元
■ 出版年 2003
■ 誌名・巻・号・年 日本内分泌攪乱化学物質学会第6回研究発表会要旨集、p338、平成15年12月3日
■ 抄録・要旨  ノニルフェノール(NP)の雌性化作用を確認するため、トウキョウダルマガエルの幼生をNPに継続曝露し、変態後の性比、精巣卵の出現など生殖腺に対する影響を調べた。  受精卵を対照、NP(0.5、5、50nM)及び17β-エストラジオール(E2:0.5、5nM)の6処理群に50個ずつ曝露した。  各処理区の生存率は68〜84%だった。対照の性比は、ほぼ1:1だったが、E2(5nM)の雌割合は、66%と他の処理群(42〜53%)に比べて高かった。雌雄同体率は対照の8%に対して、E2(5nM)では50%と高い値を示し、これ以外の処理群では18〜29%であった。NP曝露は対照と比較して雌雄同体率を若干増加させたが、0.5〜50nMの各処理群間で顕著な差は見られなかった。精巣卵は対照で67%、NP(0.5nM)、NP(5nM)、NP(50nM)、E2(0.5nM)で約90%、E2(5nM)では100%の個体に出現した。これらのことから、NPやE2が一対の精巣中の精巣卵数の偏りに影響を与える可能性が示唆された。
■ キーワード トウキョウダルマガエル、ノニルフェノール、エストラジオール、精巣卵、性比

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